あんこのつぶやき⚫あずきの話
最近つぶやいてばかりですが、今日もまたつぶやきを。
前回紹介したカフェ「かゑもん」では、自然栽培小豆を販売されています。家でたびたびあんこを作るので、思いついては何度か購入しています。
きれいな赤い色。
あんこといっても、つぶあん、こしあんがあるし、かため、やわらかめ、つぶつぶ感の残ったもの、超甘いやつ・・・など、人それぞれ好みがありますよね。
大のあんこ好きの私ですが、甘すぎるものより、ちょっと甘さ控えめで、豆のかたちが残っているつぶあんが好き。
というわけで、今日もことこと小豆を炊きます。
炊けるまでの待っている時間も、なんだか好きなのです。本を読んだり、書きものをしたり、おやつを食べたり・・・。
あ、そうだ!せっかくだから、小豆のお話を少し。
小豆は栄養満点の食材。
大豆などと同じくたんぱく質が豊富なのは言わずもがな、便秘予防にうれしい食物繊維もたっぷり。
疲労回復に効くビタミンB1や、抗酸化作用のあるポリフェノールも多く含みます。
さらに利尿作用もあり、むくみ予防にも○。
あんな小さな粒に、こんなにたくさんの栄養がつまってるなんて、小豆ってすごいですよね。
そして、小豆の赤色。
日本では古来から、この赤には厄除け・魔除けなどの神秘的な力があると信じられてきました。
だから、お彼岸におはぎをお供えしたり、おめでたい日に赤飯を炊いたりするのですね。
ういろうの上に小豆がのった三角形のこの和菓子も、そのひとつ。
「夏越の祓(なごしのはらえ)」で食べる「水無月」です。
「夏越の祓」とは、1年のちょうど折り返しにあたる6月30日に、半年の罪やケガレをはらい、残り半年の無病息災を祈願する神事のこと。
神社では、茅(ちがや)の草で編んだ輪をくぐる「茅の輪くぐり」が行われます。
これにあわせて 「水無月」を食べる風習があるのです。
邪気をはらう小豆に、三角形のういろうは暑気をはらう削りたての氷を表しています。
冷蔵庫などない時代、庶民にとって氷は高嶺の花だったそう。そこで、三角形の生地を氷に見立てたのです。先人の知恵ですね。
ちなみに、写真は以前に紹介した「甘音屋(あまねや)」の水無月。せっかくなので、みなさんも、お近くの和菓子屋さんをのぞいてみてくださいね。
さてさて、そんな話をしているうちに、できました。ほっこり、ぽってり、いとしのつぶあん!
このまま食べるもよし、お菓子に使うもよし、トーストに塗るもよし。食べかたいろいろ。いろいろと言いながら、このまま食べてしまう私です、、、
和菓子屋やカフェのあんこももちろんおいしいけれど、自分で作ったあんこはね、また格別なのです。