気がつけば今日もカフェ

おいしい、ヘルシーが好きな三十路女のカフェめぐり日記。気ままに綴ってゆきます。

おしゃれな乾物ライフのススメ⚫うおくに商店

日本の伝統保存食、乾物。うま味が凝縮され、生のときには味わえない独特の風味が楽しめます。


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そんな乾物を専門に扱うお店「うおくに商店」は、前回紹介した「つばきや」の斜向かいにあります。

ん?和菓子屋さんに乾物屋さん・・・カフェめぐりブログなのに、カフェちゃうやん!とご指摘を受けそうですが、そこは大目に見ていただいて、しばしおつきあいくださいね。



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開放感のある店構えは、用がなくてもちょっとのぞいてみたくなる雰囲気。



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選りすぐりの商品が所狭しと並びます。


向かいのつばきやさんの山椒もちに、ここの山椒が使われてると聞いて・・・とお話すると、店主さんが山椒粉のサンプルを出してくださいました。


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鮮やかなみどりいろ。爽やかな香り。

使われているのは和歌山産のぶどう山椒。実が大粒でぶどうのように房になるため、そう呼ばれているそう。石臼挽きで手間ひまかけて作っているからこそ、香り、彩り、そして味、すべてにおいて純度の高い山椒粉ができるのだとか。「うおくに商店」自慢の逸品です。



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一味や七味もそろってます。
味覚が子どもな私・・・辛いものが苦手なので、こういったものは専門外(笑)なのですが、山椒のお話を聞いて思わず興味をひかれました。


目玉商品は山椒のほかにも。
水の代わりにヨーグルトで乾物をもどす、いま話題の乾物ヨーグルト。風味が増すうえ、そのまま食べられるので、水に溶けてしまう栄養もムダなく摂れる一石二鳥の調理法。
そこで!「うおくに商店」では、こんなものが販売されています。


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この袋の中にヨーグルトを入れてモミモミするだけという超便利なキット。
こんな商品よく思いついたなあと感心。これなら手軽に乾物料理ができますね。

私もたまに切干大根をヨーグルトでもどすのですが、シャキシャキ食感が損なわれないのでおいしいんです。食物繊維×乳酸菌。腸のおそうじにもってこいの組み合わせ。



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ちょっと気になったみどりの平たい豆は、青打ち豆。豆をつぶして乾燥させたもので、雪の多い地域で、冬のあいだの栄養源として食べられてきた保存食だそうです。
つぶしてあるので水もどし不要、いろんなお料理に使える便利なお豆さんです。



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乾燥野菜や豆類、海藻、お茶や調味料・・・あとはお米さえあれば、店内にあるもので充分生活できそうですね。
おやつ代わりになるドライフルーツもずらり。プルーンやキウイなど、外国産のイメージがある果物もすべて、うれしい国産。


さらにここでは、ほうきやたわしといった昔ながらのそうじ道具も取り扱っています。
棕櫚(シュロ)というヤシ科の木の樹皮から作られていて、しなやかでコシがあります。


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性能のいい掃除機が次々登場する現代ですが、最近はほうきが見直されていますね。

実際に履いてみると、その使いやすさを実感。手になじむ優しい感触で、頑丈だから長持ちしそう。職人さんが使う人のことを考えて、ひとつずつ丁寧に作ってるんだろうなあ。



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一般的なたわしはパーム(ヤシの実)を使ってあり、かたいのですが、シュロのたわしは柔らかく食器を傷つけません。しかも、スポンジよりも汚れが落ちやすいとなれば、重宝しそうですね。


ちなみに、おもてにぶらさがってるこの巨大たわし。

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お店のオープン記念に、職人さんが特別に作ってくださったんですって。インパクト大ですね。


私、恥ずかしながら、ここではじめてシュロという木のことを知りました。
シュロは昔から和歌山の特産物でしたが、安い輸入品などにとってかわられ、需要が減り採取する職人さんもほとんどいなくなってしまったそう。
だから、このシュロ製品はとても貴重なものなんですね。


そういえば、山椒もシュロも和歌山産。和歌山に縁があるお店なのかな?と思っていたら、「うおくに商店」の本店は和歌山にあり、店主さんのご両親が営んでおられるとのこと。こちらの神戸店は、店主さんご夫婦が。親子がそれぞれ別の地で乾物屋さんをされてるなんて、なんだかすてきですね。


そうそう、このお店のマーク、よく見ると結び昆布なんです。

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商品名の書かれたシールにも。

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さりげなく縁起物。


上で紹介した乾物ヨーグルトや、すぐに使える乾燥野菜など、もどすのがめんどうなんて悩みは無用の便利な商品がたくさん。店内も商品のパッケージもおしゃれで、乾物は古くさいというイメージも覆っちゃいます。ここに来れば、乾物が好きな人はますます好きに、そうでなかった人は乾物ライフをはじめたくなるはず。



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今回写真が少なかったので、次回もう少しいろいろ撮らせてもらって、また更新しようと思ってます。
そして、気になったけど買えなかったもの、次回は買って帰りまーす。


お店に並んでいる乾物を眺めながら、乾物カフェなんておもしろそうだなあと、ふと思いました。
乾物ランチ、乾物スイーツ・・・うん、これはあり!
全国探せば、もうすでに存在してるかも!?


さて、今夜は高野豆腐の豚肉巻き。
いただきまーす!

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うおくに商店
神戸市中央区中山手通4丁目10-30
☎︎078-855-8564
11:00から19:00まで
水曜定休